歯医者の思い出、衛生管理、器具の消毒などについて

歯医者(歯科)に行くのが嫌だった

 子供の頃、大人の歯に生え変わった時に、もう歯は生えてこないのだから、きちっと歯を磨いて大切にするようにと親から言われた。歯は毎日磨くのだが、磨き方が下手だったのか、ある一定の時間が経過すると、どうしても虫歯になる歯が出てきてしまい、痛さに耐えられなくなると、歯医者のお世話になっていた。これがどうにも憂鬱で、歯医者に行く日が決まると、その前の日は気分がすぐれなかった。

当時の歯医者の衛生管理の感覚

 ところで、今考えると少し怖くなるのが、当時の歯医者の衛生管理の感覚だ。意を決して歯医者に辿り着き、名前を呼ばれて診察室に入ると、消毒液らしきものが入った金属のコップのようなものに、口に入れて歯を診察するための器具がたくさん立ててあった。医者はそれを手に取って、患者の口に中に入れ、再び金属のコップのようなものに戻すのだった。当時は「そんなものか」というぐらいにしか思わなかったが、今考えると少し怖い感じがする。いわゆる「使いまわし」だったのだろう。消毒液らしきものが本当に消毒液だったとしても不安が残る。

麻酔の注射の痛みを取り除くための麻酔

 時代は変わって2017年。最近歯医者に行ったのは、もう6〜7年前だが、その時の歯医者の様子は昔とは違っていた。まず診察室に入ると、治療器具のセットが「消毒済」と書かれたビニールの袋に入って、治療台のところに置かれていた。患者ひとりひとりに清潔な新しい治療器具を使っていることがわかって、とても安心感があった。  治療の仕方も、様変わりだった。一番驚いたのは、痛みがまったくと言っていいほどないことだ。抜歯の際の麻酔の注射の痛みを取り除くための麻酔があることには感動した。昔治療中に感じたいやな緊張感はほとんどなく、一種の安堵感さえ感じた。

ある歯ブラシのおかげで虫歯にならなくなった

 ところで、年を取ってくると入れ歯になってしまう人が多いと聞くが、この長寿時代にいつまでも歯が丈夫であれば、充実した人生が最後まで送れるに違いない。人間誰しもいつまでも自分の歯で噛みしめて食べたいと思うものだ。私は以前は、大体3〜4年たつと歯医者に行かざるを得ない状態になっていたが、最近のおよそ7年間は、歯の状態が悪くなることがなく、歯医者に行っていない。その理由は歯ブラシにあると思ってる。ある時ふとしたきっかけで「ディープクリーン」という歯ブラシに変えたのだ。

10分から15分程度の丁寧な歯磨き

 その歯ブラシを歯の根元の部分に当てて、小刻みに20回、歯ブラシを持った手首を軽く回転させながら磨いていく。右上の奥歯の裏面から順番に、小刻みに20回磨くたびに、隣の2本の歯に移動し、左上の奥歯の裏面に到達するまで同じ要領で進んでいく。裏面が終わったら、今度は表面も、右上の奥歯に戻って同じ要領で、左上の奥歯に達するまで磨いていく。上の歯についても同様だ。この方法で歯を磨くと、おおよその所要時間は10分から15分程度だろうか。

行かなくて済むに越したことはない

 この要領で今後も歯を毎日磨いていけば、おそらくは年老いてからも自分の歯でしっかりと噛みしめて食事が出来るだろうと思っている。80歳までの25年間、手を抜かずに歯を磨いていこうと思う。歯医者での嫌な緊張感がなくなったとはいえ、やはり歯医者は、行かなくて済むに越したことはないのだから。