最近よく「酵素」と言う言葉を耳にします。


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 最近「酵素」という言葉をよく耳にする。「○○酵素」などといってテレビのCMでも、よく見かけるようになった。酵素のサプリメントもあって、黒光りした小さな卵型の粒を見ると、何か神がかったすごい効果があるようなイメージを抱く。様々な野菜から作った酵素ドリンクなどもある。「発酵×酵素」というキャッチフレーズもあった。それでは、一体酵素とは何なのだろうか?
 昔、子供の頃、「大根おろしと一緒に食べ物を摂取すると、消化にいい」と言われ、私の家の食卓には、常に皿に沢山盛られた大根おろしがあった。それに醤油をかけて食べるのだ。私は、醤油のかかった大根おろしをご飯にのせて食べるのが好きだったが、私の母親は「大根おろしはおかずと一緒に食べなさい」といつも言っていた。そうすると消化にいいというのだ。私は子供心に「そういうものなのだ」と妙に母親の言葉に感心していた記憶がある。
 大根おろしには消化酵素が入っているのは、多くに人がご存知だと思う。酵素にはそもそも、もともとからだの中にある潜在酵素と、食べ物から摂取することができる食物酵素に2種類があるとされる。そして、大根おろしに含まれている酵素は食物酵素ということになる。酵素は蛋白質でできているため、極端に熱に弱く、加熱した食べ物には入っていないので、大根おろしのような生の食品から摂取しなくてはならない。生の肉や魚、野菜には様々な酵素が含まれて、消化を助ける働きがあるとされる。また、発酵食品にも酵素が豊富に含まれているとされる。
 一方、もともと身体に備わっている(体内で作られる)潜在酵素には「消化酵素」と「代謝酵素」あって、文字通り前者は消化を助け、後者は体内の色々な代謝を助ける働きを担っている。人間が一生の間に体内で作れる酵素の量は、個人差があるといわれている。
 食物酵素は、たとえ摂取したとしても、胃の中で活性を失ってしまうので、世間で言われているほどの効果は期待できないと主張する人もいるが、この場合でも、人間が摂取する前に、食べ物と酵素を混ぜ込んでおいておけば、胃に入る前に酵素が食べ物を消化しやすくするので、消化を助けるという酵素の働きは十分に発揮されることになる。果物をすりおろしたものに肉を漬け込んでおくと肉が柔らかくなって食べやすくなる現象はこの好例だ。
 日本には古来から味噌や醤油、漬けものなど様々な発酵商品があるが、これらは、発酵により食品中の栄養素が消化されやすくなっているので、それらを摂取することは、健康維持に大いに役立つと考えることには合理性があるだろう。

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